地獄の絵本


 
 地獄の絵本は、しつけに効果があるようだ。

      

 元々は、いじめによる自殺の多発をうけて「子どもたちに命の大切さを教えたい」と

 企画された絵本だ。

 しつけに効果絶大だとして、子どもをもつ父母を中心にヒットしている言うではないか?

 珍太郎は、効果を確認するために2名の児童に試みた。

Y君の場合

 Y君は発達障害児童で、情緒不安定、多動性だ。

 特徴は、自己コントロールが出来ず自己の要求が満たされないと暴力や器物破損

 で訴えるタイプだ。
 
 Y君に「地獄の絵本」を見せると怖がりながも興味津々であった。

 悪戯(下級生の女子の髪を引っ張る等)した日は、地獄に落ちるぞと言いながら

 絵本を見せると怖がって反省する。

 閻魔大王がY君の行動の全てを見ていると、話してから陰での悪さが減った。

 しかし、他児童に対して「俺がお前らを地獄に落としてやる」と叫ぶようになった。

 Y君には地獄の絵本は、両刃の剣である。

H君の場合

 H君は、超多動性の悪戯っ子だ。

 特徴は、クラスの人気者で他児童へ影響力があることだ。

 珍太郎が、 H君に「地獄の絵本」を見せると興味を示し自ら読み始めた。

 「どうすれば、地獄に落ちないの?」と珍太郎に質問してきた。

 珍太郎は、「善い行い(ゴミ拾いやトイレ掃除)」をすれば救われると回答。

 その日、H君はクラスの悪童数人を連れて、トイレ掃除を申し出た。

 そして、クラス中に地獄に行かないために善行を説くようになった。

で、珍太郎は何が言いたいの

 体罰が出来ない教育現場には、「脅し教育」に頼るしかないのか?

 悩ましい問題である。